イーオー
表記
ギリシャ名:Ἰώ
ローマ字転写:Io
多くの場合、「イーオー」とだけ表記される。
性別
女。
概要
イーオーは、ヘーラーの祭官の職にあった。
ボスポロス(海峡)の語源は、「牝牛の渡し」である。*1
エジプト人は、イーオーをイーシスと呼ぶ。
逸話
ゼウスが、イーオーを犯した。ヘーラーに発見されて、ゼウスは、イーオーに触れて白色の牝牛に変じ、イーオーと交わったことはないと誓った。ヘーラーは、ゼウスから牝牛を乞い受けて、その番人にアルゴスを任じた。アルゴスは、牝牛をミュケーナイの森の中にある一本のオリーヴの樹につないだ。ゼウスは、ヘルメースに牝牛を盗むよう命じ、ヘルメースは、石を投げてアルゴスを殺した。そこで、ヘーラーは、牝牛に虻を送った。牝牛は、エジプトに至り、そこで元の姿にかえって、エパポスを産んだ。しかし、ヘーラーが乞い、クーレースたちがエパポスをどこかへやってしまった。ゼウスは、クーレースたちを殺し、イーオーはエパポスを探しに出かけた。イーオーは、シリアをさまよい歩いて、エパポスを発見し、エジプト王テーレゴノスと結婚した。*2