ヘレネー
表記
ギリシャ語:Ἑλένη
ローマ字転写:Helene
多くの場合、「ヘレネー」とだけ表記される。
性別
女。
概要
逸話
すぐれて美しく育ったヘレネーをテーセウスがさらってアピドナイへ連れて行った。しかしポリュデウケースとカストールとが、テーセウスが冥府にいる間に軍を進めてその市を攻略し、ヘレネーを取り、テーセウスの母アイトラーを捕虜にして引きたてた。ヘレネーと結婚せんものとギリシアの王たちがスパルタに赴いた。求婚者たちは次のごとくであった。オデュッセウス、ディオメーデース、アンティロコス、アガペーノール、ステネロス、アムピマコス、タルピオス、メゲース、アムピロコス、メネステウス、スケディオス、エピストロポス、ポリュクセノス、ペーネレオース、レーイトス、アイアース、アスカラポス、イアルメノス、エレペーノール、エウメーロス、ポリュポイテース、レオンテウス、ポダレイリオス、マカーオーン、ピロクテーテース、エウリュピュロス、プローテシラーオス、メネラーオス、アイアース、テウクロス、パトロクロス。これら大勢の人々を見てテュンダレオースは、一人を選べば他の者たちが争いを起こしはせぬかと心配した。しかしオデュッセウスが、もしペーネロペーと自分との結婚に力を貸してくれるならば争いが起こらぬある方法を教えようと約束したので、テュンダレオースがオデュッセウスに助力しようと約すると、もし選ばれた婿が誰か外の者によってこの結婚に関して何か害を蒙った場合には、求婚者たちはすべて助けるようにと誓言させるがよいと言った。これを聞いてテュンダレオースは、求婚者たちに誓いをさせ、かくてメネラーオスを彼自身で婿に選び、オデュッセウスのためにイーカリオスよりペーネロペーを乞うてやった。*1
系譜
父
母
兄弟、姉妹
後裔
メネラーオスとの子*2
- ヘルミオネー