ステュクス
表記
ギリシャ名:Στύξ
ローマ字転写:Styx
多くの場合、「ステュクス」とだけ表記される。
性別
女。
概要
ステュクスは、オーケアニスの一人で、長女である。
ステュクスの水は、オーケアノスの支流で、十分の一が割り当てられている。
神々の間で争いや諍いが起こるときや神々の誰かが嘘をついたときには、ゼウスは、イリスを送り、ステュクスの水を黄金の水差しに汲んで、持ち帰らせた。*2
偽りの誓いを立てた神は、一年間、息もなく、馳走を賞味することもなく、声もなく横たわる。さらに、九年間、神々から遠ざけられ、神々の会議にも宴にも連なることはない。*3
逸話
ゼウスが、神々に対して、自分に与してティーターン族と戦ったら、その神が持つ特権を奪わない、と言った。そこでステュクスは、第一番に子供達を連れてオリュンポスへとやって来て、ゼウスの味方をしてティーターン族と戦った。ゼウスはステュクスを褒め称え、非凡の贈り物を授けた。すなわち、(冥府のある岩から流れ出ている)ステュクス(の水)を神々の誓いとし、子供達をゼウスの元に住まわせた。*4*5
系譜
父
母
兄弟、姉妹
- ペイト
- アドメテ
- イアンテ
- エレクトラ
- ドリス
- プリュムノ
- ウラニア
- ヒッポ
- クリュメネ
- ロデイア
- カリロエー
- ゼウクソ
- クリュティア
- イデュイア
- パシトエ
- プレクサウラ
- ガラクサウラ
- ディオネ
- メロボシス
- トエ
- ポリュドラ
- ケルケイス
- プルゥト
- ペルセイス
- イアネイラ
- アカステ
- クサンテ
- ペトライエ
- メネスト
- エウロペ
- メーティス
- エウリュノメ
- テレスト
- クリュセイス
- アシア
- カリュプソ
- エウドラ
- テュケ
- アンピロ
- オキュロエ
後裔
パラースとの子*6
- ゼロス(栄光)
- ニケ(勝利)
- クラトス(威力)
- ビア(腕力)
ゼウスとの子*7*8
- ペルセポネー