アポローン
表記
ギリシャ名:Ἀπόλλων
ローマ字転写:Apollon
多くの場合、「アポローン」とだけ表記される。
「ポイボス(ポイボス・アポロン)」とも表記される。
性別
男。
概要
アポローンは、「遠矢の神」とも呼ばれる。
逸話
アポローンは、パーンより予言の技を学び、デルポイに来た。神託を守護していた蛇ピュートーンが、アポローンが地の裂け目に近づくのを遮った時、アポローンは、蛇を退治し、神託をわがものとした。
暫く後に、アポローンは、ティテュオスを殺した。というのも、ティテュオスがレトを見て、情慾にかられて彼女を引き寄せたが、レートーは子供達にす助けを求めて呼んだ。
また、アポローンは、マルシュアースを殺した。というのも、マルシュアースが、アポローンと音楽上の争いをしたからである。アポローンは、竪琴を逆にして競技に加わり、マルシュアースに同じようにすることを命じたが、マルシュアースはできなかったので、アポローンが勝者と判定された。アポローンは、マルシュアースを一本の高い松の木に吊るして、その皮を剥いで殺した。*2
アポローンは、円盤を投げて誤ってヒュアキントスを殺した。*3
アポローンは、エウエーノスの子マルペーッサに愛を求めていたが、イーダースが、ポセイドーンから有翼の戦車を授けられてマルペーッサを奪った。エウエーノスは、戦車に乗って追いかけ、リュコルマース河まで来たが、捕えることができなかったので馬を殺し、河に身を投げた。しかし、イーダースがメッセーネーに来た時、アポローンが偶然に来て、マルペーッサを奪い取ろうとした。アポローンとイーダースがマルペーッサを妻にせんものと闘っていると、ゼウスが彼らを引き分けて、マルペーッサ自身にどちらと結婚するか選択を許した。マルペーッサは、アポローンが年寄りになった時に自分を見捨てはしないかと恐れて、イーダースを夫に選んだ。*4
系譜
父
母
兄弟、姉妹
後裔
タレイアとの子*5
コリュバース
プティーアーとの子*6
- ドーロス
- ラーオドコス
- ポリュポイテース
アレイアとの子*7
- ミーレートス
アイトゥーサとの子*8
- エレウテール