プロイトス
表記
ギリシャ名:Προῖτος
ローマ字転写:Proitos
大きの場合、「プロイトス」とだけ表記される。
性別
男。
概要
逸話
プロイトスは、リュキアーのイオバテース(あるいは、アムピアナクス)の所に赴き、その娘アンテイア(あるいは、ステネボイア)を娶った。プロイトスの舅はリュキアーの軍隊とともにプロイトスをその故国に連れ戻し、プロイトスは、ティーリュンスを獲得した。この地は、キュクロープスたちがプロイトスのために城壁を築いた所である。アクリシオスとプロイトスは、アルゴス全土を分けてそこに居を構え、アクリシオスはアルゴスを、プロイトスはティーリュンスを支配した。
詳細はアクリシオス - ギリシャ・ローマ神話を参照。
プロイトスの娘たちは成長すると気が狂った。というのも、彼女たちは、ディオニューソスの祭礼を受け入れなかったためであり、あるいは、ヘーラーの木像を軽んじたためである。気狂いとなって彼女らは、アルゴス全土をさまよい歩き、さらにアルガディアーとペロポネーソスを過ぎて、全くしどけないふうで荒地を走り通った。メラムプースは、主権の三分の一をもらえるならば、乙女たちを治療すると言った。しかしプロイトスがこのように莫大な報酬の治療を頼まなかったので、乙女らはさらにひどく気が狂い、その上に他の女たちも彼女らとともに狂った。というのも、彼女らも家を捨て、自分の子供たちを殺し、荒地をさまよった。禍いが最大となった時にプロイトスは、求められた報酬を与えようとした。ところがメラムプースは、兄弟のビアースが自分と同じだけの土地をもらえるその時には治療すると言った。そこでプロイトスは、治療が遅れてさらにそれ以上要求されることを恐れて、この条件で治療してもらうことに同意した。そこでメラムプースは、若者のうち最も逞しい人たちをひきつれ、叫び声と神がかりの狂激な踊りとともに女たちを山からシキュオーンへと一団となって追い立てた。追跡の間に娘たちの中の最年長のイーピノエーはなくなったが、他の者は潔められて正気に戻った。そして彼女らをプロイトスは、メラムプースとビアースとに妻として与えた。*1
系譜
父
母
- アグライアー
兄弟、姉妹
後裔
ステネボイアとの子*2
- リューシッペー
- イーピノエー
- イーピアナッサ