セメレー

表記

 ギリシャ名:Σεμέλη

 ローマ字転写:Semele

 多くの場合、「セメレー(セメレ)」とだけ表記される。

性別

 女。

概要

 テュオーネーなる名を与えられた。*1

逸話

 セメレーをゼウスが愛して、ヘーラーに秘して床をともにした。セメレーは、ヘーラーにあざむかれ、ゼウスがセメレーにいかなることでも願いをかなえると承諾したので、ゼウスヘーラーに求婚していた時の姿で自分の所に来るように求めた。ゼウスは、断ることができかねて、雷光と雷鳴とともに戦車に駕してセメレーの臥所に来たり、雷霆を放った。セメレーは、恐怖のあまり世を去ったので、ゼウスは、六ヶ月で流産した胎児を火中より素早く取り上げて、自分の太腿の中に縫い込んだ。セメレーが死ぬと、カドモスの他の娘らは、セメレーが誰か人間と床を分かち、ゼウスを偽って責任者としたのであって、そのために雷霆に撃たれたのであるという話を拡げた。*2

系譜

兄弟、姉妹

後裔

ゼウスとの子*3