アプロディーテー

表記

 ギリシャ名:Ἀφροδίτη

 ローマ字転写:Aphrodite

 多くの場合、「アプロディーテー」とだけ表記される。

性別

 女。

概要

 語源は、アプロスの中に生い育ったことから。*1

 また、キュテレイア(キュテラに立ち寄った)、キュプロゲネス(キュプロスで生まれた)、ピロンメイデス(陰部から生まれ出た)とも呼ばれる。

 アプロディーテーははじめから次のような持ち分を授かっていた、すなわち、娘たちの甘い囁き、微笑みと欺瞞、甘い喜悦、情愛と優美である。*2

逸話

 クロノスによって切り取られたウーラノスの陰部が海原に漂っていると、その周りから白い泡が沸き立ち、その中から一人の乙女(後のアプロディーテー)が生まれた。*3

 その後、キュテラに進み、(ゼフワに導かれて*4)キュプロスに着いた。

 そして、エロースとヒメロスがお伴をして、神々の仲間入りをした。*5

系譜

*6

  • ゼウス

兄弟、姉妹

後裔

アレースとの子*7
アンキーセースとの子*8*9

*1:『神統記』p30

*2:『神統記』p31

*3:『神統記』p30

*4:ギリシアローマ神話』p25

*5:『神統記』p31

*6:『神統記』p30では、ウーラノスの陰部より生まれたことになっている。

*7:『神統記』p116

*8:『神統記』p124

*9:ギリシア神話』p152