テーレウス

表記

 ギリシャ語:Τηρεύς

 ローマ字転写:Tereus

 多くの場合、「テーレウス」とだけ表記される。

性別

 男。

概要

逸話

 テーレウスは、ピロメーラーに恋し、プロクネーが死んだと称して彼女を犯した。というのはプロクネーを田舎に隠していたからである。後ピロメーラーえお妻として床をともにし、彼女の舌を切り取った。しかしピロメーラーはペプロスに文字を織り込んで、これによってプロクネーに自分の不幸を告げた。そしてプロクネーは自分の姉妹を探し出し、自分の子のイテュスを殺し、煮て、何も知らないテーレウスの食膳に供した。そして姉妹ともに大急ぎで逃げた。テーレウスはこれを知って、斧を引っつかむや後を追った。彼女らはポーキスのダウリアーにおいて捕えられんとして、神々に鳥に変ぜられんことを祈り、プロクネーは夜鷹に、ピロメーラーは燕となった。テーレウスもまた鳥に変ぜられて、やつがしらとなった。*1

系譜

兄弟、姉妹

後裔

プロクネーとの子*2
  • イテュス

*1:ギリシア神話』p164,165

*2:ギリシア神話』p164